久しぶりに“昭恵節”満載だった (c)朝日新聞社
久しぶりに“昭恵節”満載だった (c)朝日新聞社
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 大惨敗に終わった東京都議選について、“戦犯”の一人であるこの人は何を思うのか。

 森友学園が建設しようとしていた小学校の名誉校長となり、加計学園グループの「御影インターナショナルこども園」でも名誉園長を務める安倍昭恵首相夫人である。

 昭恵氏は7月5日、都議選後初めて自身のフェイスブックを更新したが、選挙結果に触れることはなく、月刊誌の対談で都内の企業を訪れたことを報告するのみだった。

 本誌は昭恵氏が6月23日に岐阜市内で講演した際の講演録を入手。昭恵氏は自身に関する報道について、メディアへの不満を露わにしていた。

 昭恵氏が引き合いに出したのは、2月に安倍晋三首相と日米首脳会談のため訪米した際の出来事。この時、トランプ大統領夫人のメラニア氏はワシントンで安倍夫妻を出迎えず日程途中から合流したため、米メディアから「伝統を破った」などと批判された。昭恵氏はフロリダでメラニア氏と面会した際に「本当はワシントンで迎えたかった」と言われたと振り返り、こう続けた。

「いま『印象操作』という言葉が言われていますが、メラニア夫人はそういう思いではなかったのに、マスコミによって作り上げられてしまう。大変怖いなあと、まあ自分のことを思いながらですね、そんなことを感じました。今日はマスコミの皆さんもお入りということで、批判はきちんとしていただいて結構ですけれど、こちら側から伝えたいと、思っていることもきちんと伝えていただきたいなと」

 森友学園との関係が問題視されて以来、自らの口で事情を説明していない昭恵氏だが、自分はあくまで「印象操作」の被害者だと言いたいようだ。

 昭恵氏はこの後、自身の半生について語った。ターニングポイントになったのは、07年に第1次安倍政権が崩壊した際の体験だったという。

「精神的にどん底に落ち込んだので、これからは私らしく生きていきたいと思った。それまでは安倍家に嫁いで安倍家の嫁として、主人が国会議員になってからは国会議員の妻として、総理になってから総理の妻として、人様から色々言われることのないように、主人の足を引っ張らないように枠にはまり込もうとしてきたので、これからはもっと伸び伸びと私らしく、本当に自分が言いたいことを言って、やりたいことをやっていきたい、そんな風に思うようになったのではないかな。今思うとそんな感じがしています」

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