<もう私たちは1年前とは違う>
スクリーンに文字が映し出され、光の中に欅坂46のメンバー21人の影が浮かび上がる。
アイドルグループ欅坂46のデビューからちょうど1年たった4月6日、デビュー1周年ライブ「1st anniversary live」が東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された。
デビュー曲「サイレントマジョリティー」から、これまで発表した全26曲を、リリース順に3時間にわたって披露。メンバーが1年を振り返る映像もスクリーンに映され、1年の歩みと成長がわかる構成だ。1万2千人のファンが掲げる、グループのイメージカラーのグリーンのペンライトの輝きと大歓声が会場を包む。
ハードな楽曲で、全員でポーズをキメる瞬間には、どこか大人数の女子戦隊にも見える。そのいっぽうで、場内をトロッコで回りアイドルスマイル全開で手を振る面も。
「みなさん欅坂46の1st anniversary liveへようこそお越しくださいました!」
大きな欅の木と、「HAPPY BIRTHDAY」という大きな文字で形づくられたこの日のステージで、キャプテンの菅井友香が笑顔であいさつする。
「みなさん、よろしければ、この曲を歌ってください!」
1本のキャンドルが立ったケーキが登場し、ハッピーバースデーのメロディで大合唱。シングルでセンターをつとめる平手友梨奈が歌う、昭和歌謡的なソロ曲、今泉佑唯と小林由依による、70年代フォークのような楽曲を歌うデュオ「ゆいちゃんず」、長濱ねるが兼任する別グループ「けやき坂46」(通称ひらがなけやき)も登場、それぞれの個性が発揮されるステージ構成をみせた。
迫力あるステージとは一転、MCでは、昨年のドラマ収録中にスタジオの冷蔵庫が、メンバーがそれぞれに持ち込んだヨーグルトでいっぱいになったエピソードや、織田奈那が、曲名の「チューニング」を「チューイング」と言い間違え、「ヤダー!」と爆笑するなど、他愛ない話題でキャピキャピと等身大の女の子の雰囲気も見られる。