


「3月いっぱいをもちまして、(ジャニーズ事務所を)退所することになりました。まだ1ヶ月少しありますが、これまで通りこの1ヶ月は、4月以降もこれまで通り出来る限りのことはやりたいなと思ってます」
タレントの中居正広(47)が21日、都内で記者会見を開き、ジャニーズ事務所からの退所を発表した。中居は冗談を交えながら記者らの質問に答え、会見は終始明るいムードに包まれていた。
会見の様子を、特別な思いで見守っていた人がいる。かつて同じジャニーズ事務所に所属し、アイドルグループ「CHA-CHA」で活動していた木野正人さん(51)だ。中居とは歳の近い先輩後輩の関係。ジュニア時代には一緒に食事をする仲だったという。その木野さんは、この会見をどうみたのか。
「何か野心があって独立するというわけではなく、あくまで『自分らしくいたい』という思いでの決断だったのでしょうね。会見が明るい雰囲気で進められて、中居らしい会見でした。事務所との関係がうまくいっていることが伺えますし、そこに至るまでに事務所も中居も努力したのだと思います。僕もほっとしました」(木野さん)
木野さんは86年にジャニーズ事務所に所属。1988年にテレビ番組の企画で結成された「CHA-CHA」(1992年に活動停止)の元メンバーで、勝俣州和らとともに活動した。
「やっぱり、ジャニーさんがいるときと、いないときのジャニーズ事務所は違う。ジャニーさんが亡くなったことをきっかけに、これまで退所とかを考えていなかった人も、今後について改めて考え直す人は出てくるんじゃないかな」
そう話す木野さんも、事務所を退所したメンバーの一人だ。CHA-CHAでのバラエティー色の強い仕事を続けるなかで、パフォーマーとしての力を磨きたいという思いに駆られた木野さん。90年にジャニーズ事務所を退所し、単身アメリカへ渡った。そして現在は、自身の地元・静岡県を拠点にダンスパフォーマー兼振付師として活躍している。