カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/今村拓馬)
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※写真はイメージです(Getty Images)
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 念願の東京マラソンに当選し、出場予定だったというお笑い芸人のカンニング竹山さん。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、一般参加者枠を全面的に取りやめると発表され、残念な気持ちよりも「いろいろなことがマジでヤバいのでは?」と考え始めたという。

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 実は、東京マラソンが始まって2年目の2008年に走ったことがあって、その後から、プライベートで世田谷ハーフマラソンなんかも走っています。今はこんな体形になっちゃったから意外かもしれませんが、走るのが好きなんですよ。小さいころから持久走とか好きだったし、今でもたまには皇居周辺を2周走ったり、家の近所を走ったりしているんです。

 せっかくだったら大会に出るという目標を作ってみようかと東京マラソンはほぼ毎年応募していました。完全なプライベートで、1人分だけ。いつも落選していたのに、なぜか今年は当たった。東京オリンピックのコースを走ってみたいという思いもあり、そっちは札幌開催になりましたが、せっかくだから走ろうと、正月のハワイ旅行中も毎日10キロずつ走っていたんです。

 ただ、正直言うと、今めちゃくちゃ忙しくて体はできていなかったんですよね。30周年なので特別に単独ライブ「放送禁止 2020」を3月17日にやることになり、さらに仕事が結構詰まっていて……。東京マラソンが中止になってしまって、残念なのは残念なんだけど、スケジュール的には助かったなという気持ちも半分というのが正直なところです。僕が勝手に応募したことだから事務所や家族からは、おじさんだし鍛えてないし、何かあったらどうするの?とか、その日仕事入れられないの?とか言われて、反対もされていましたから、周囲もホッとしているだろうと思います。

 東京マラソンって趣味だけじゃなく、1年間いろんな思いで走っている人がいて、一つのお祭りであり目標なわけです。やっと当たったという人もいっぱいいるし、チャリティ枠で高額な寄付をした人もいるし、走るのが好きな方はがっかりなさっているでしょうね。ただ、コロナウイルスはまだピークも見えなくて、来週、再来週にはもっとひどくなっている可能性もあるから、しょうがないかなとも思います。もし何かあったときのためのことですからね。

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中止きっかけに考えさせられたこと