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8月12日に大阪府警富田林署から逃走し、360キロメートル離れた山口県周南市の道の駅で万引きして逮捕された樋田淳也容疑者(30)の逃亡生活が徐々に明らかになってきた。
【動画】「両手を目がしら付近にやり、ムッとした感じ」の樋田容疑者
樋田容疑者は8月12日の逃走直後から1週間もたたずして、四国に「上陸」していた疑いが濃くなった。
8月30日には高知県田野町の道の駅「田野駅屋」で樋田容疑者らしき人物の姿が目撃されたという。
白いスポーツタイプの自転車に乗った樋田容疑者とおぼしき人物は、四国霊場88カ所巡り「お遍路さん」に使われる笠をかぶっていたという。
「樋田容疑者はそこで出会った人に『和歌山からきて、全国を一周している旅の途中だ』と自らを説明して『笠をかぶっていると、寺が無料で泊めてくれる』と話していたそうだ」(捜査関係者)
樋田容疑者は「お遍路さん」に扮することで、身を隠し、滞在先も確保していたとみられるのだ。
さらには逃亡生活の道中、「グルメ三昧」だったこともわかってきた。
樋田容疑者が道の駅「サザンセトとうわ」(山口県周防大島)に立ち寄ったのは9月18日とみられる。
その前日、17日に道の駅「ふれあいどころ437」(山口県柳井市)で宿泊を断られ、たどりついたようだった。
「サザンセトとうわ」の関係者はこう話す。
「山口県岩国市のIという店に立ち寄ってうちの道の駅のことを聞きやってきたと話していた」
そこで、Iについて調べると川魚や地元の牛肉などの豪快な料理で知られる料理店だった。
樋田容疑者は、Iで食事して「サザンセトとうわ」にやってきたというのだ。
この時「日本縦断中」というポップを自転車に掲げていたという。
樋田容疑者は「サザンセトとうわ」が気にいったのか、毎晩、野宿するようになった。
その時点では現金があったのか、「どこかおいしいとこがありますか」と尋ねたという。
地元のラーメン屋Tを紹介され、樋田容疑者は後に「とても、おいしかった」と感想を話していたという。