■小型ロボットがパートナーになる
私は、5年以内に1人が1台小型ロボットを持つ暮らしをつくることを目指しています。どんなに賢い人工知能を搭載していても、スマートフォンや家電には話しかけにくい。でも人型ロボットなら自然と話せて、そばに置いておきたくなります。彼らは『ゲゲゲの鬼太郎』の「目玉おやじ」のように、よきパートナーとなって、家電や家、車などのモノや、インターネット上の情報・サービスをつなぐ「スマートフォンに代わるモバイル端末」になりうるのではないかと思います。
【1928年/学天則】
<東洋初の人型ロボット>
「奴隷のようなロボットではなく、人間らしさにこだわりたい」と、生物学者の西村真琴が製作した東洋初のロボット。圧縮空気で滑らかに動き、文字を書いたりさまざまな表情を見せたりする。現在、大阪市立科学館に設置されているのは、2008年に復元されたものだ。
【1973年/WABOT-1】
<世界初の二足歩行人型ロボ誕生>
世界に先駆けて早稲田大学の研究チームが開発したロボット。二足歩行ができるだけでなく、モノを目で見て手でつかんだり、簡単な会話をしたりすることもできた。
写真 早稲田大学ヒューマノイド研究所
【1999年~/AIBO】
<犬型ロボットがペットに!?>
ソニーが開発した世界初の家庭用エンターテインメントロボット「AIBO」。人とコミュニケーションして学習する、成長機能が話題を呼んだ。初代モデル(約25万円)3千体は発売後、わずか20分で完売した。
【2000年~/ASIMO】
<世界に衝撃を与えたASIMO>
近い将来、人間の生活空間で活動することを想定してホンダが開発したASIMO。初登場した2000年の時点では、ロボットにとって非常に難しいといわれていた二足歩行をスムーズに行ったことから、世界中の人々に衝撃を与えた。
【2013年/ゴミ箱ロボット】
<人の助けを引き出す「弱いロボット」>
街中をよろよろと動くだけの「ゴミ箱ロボット」は、周囲の人間がゴミを拾って中に入れることで目標を達成する。一人では何もできない赤ちゃんが周囲の助けを引き出すように、弱いロボットを通じて生まれる「コミュニケーション」や「共生」に注目が集まっている。