「今までは自分に自信がなくて、恐怖に勝つためにとにかく練習をしていました。でも、練習は練習でしかない、ということに気づきました。本番の試合で最高のプレーをするためには、集中しすぎず、逆に集中を散らす。そうしたらメンタルも動きも、いい状態になりました」
それは、英語と向き合う姿勢にも通じるところがあるという。
「英語を勉強しようと集中しすぎてダメになる人がいますが、『勉強』と思うと身につかないんですよ。外国の人と一緒にいる空気、空間を楽しむ。相手に興味を持ちだすと、もっと知りたい、もっと伝えたいと思う。そう思ったら絶対英語を調べるし、勝手に英語がついてくるんです」
日本の子どもたちには、「小さいうちに英語と触れ合い、海外に行く経験をしたほうがいい」とメッセージを送る。
「いろんな国の子どもたちと話してみると、自分の世界がちっぽけだったんだと気づくはず。嫌なことがあると目の前の出来事がすごく大きなものに思うかもしれないけれど、世界はもっと広い。英語に壁を作らず、どんどん海外に興味を持ってください」(文/鈴木顕)
【AERA English 特別号】英語に強くなる小学校選び2018 (AERAムック)


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