<地球温暖化のしくみ>


 地球は、太陽の光で暖められ、同時に、地表からその熱を宇宙に放出している。そして、地球の大気中に含まれるCO2やメタンなどの温室効果ガスは、地表から出された熱の一部を吸収し、ふたたび地表に戻ってくる。これを「温室効果」といい、そのおかげで地球の平均気温は約14度に保たれ、生物のすみやすい環境となっていた。しかし、産業革命以来、温室効果ガスが増加。温室効果が高まることで、気温がどんどん上がり、温暖化が問題視されている。

<平均気温が1度上昇する怖さ>
1万5千年前の氷期の平均気温は10度前後。地球の平均気温より4度平均気温が低いだけで、氷期だったような大きな差だ。けれどこの変化は1万年以上もかかっている。現在の平均気温の上昇は、たった100年間で約1度も上がってしまうくらい急だ。このまま温暖化対策をしないでいると、2100年には4度も気温が上がる可能性がある。

【キーワード:気候変動に関する政府間パネル(IPCC)】
国連環境計画と世界気象機関により、1988年に設置された機関。各国の専門家が集まり、地球温暖化に関する研究の収集と整理を行い、数年ごとに報告書を出す。

※月刊ジュニアエラ 2017年5月号より

ジュニアエラ 2017年 05 月号 [雑誌]

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AERA dot.編集部
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