事実は小説より奇なり。朝日新聞が報じたB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、夕日新聞社としてピックアップ! その一部を紹介する。

■ゾウのフンでできた「合格お守り」配布!?(2016年12月1日 兵庫県)

 姫路市立動物園が、飼育しているアジアゾウの2代目「姫子」のフンでつくった「合格お守り」の配布を始めた。

 ゾウ舎の周りには堀(深さ約1.8メートル)がめぐらされ、以前、園にいた初代姫子が転落して大騒ぎになったことがある。ところが、2代目は、来園した1994年から今まで、一度も落ちたことがない。そんなことから「落ちない伝説」が生まれ、2011年から職員らがお守りを手作りするようになった。

 ゾウのフンから取り出した食物繊維を消毒、脱臭した後、紙繊維やのりなどと混ぜ、「合格」にちなみ五角形の厚紙状にした。サイズは4センチ前後。3月末まで配布予定だ。

■個室でじっくり小説、クイズ、迷路…「読むトイレットペーパー」が人気(2016年12月 静岡県)

 用を足してトイレットペーパーを引き出してみると、健康や防災などに関する豆知識や小説、マンガ、迷路などが現れ、思わず読みふける─。富士市の製紙会社が製作する、そんな「読むトイレットペーパー」が人気だ。

 おしりをふくという本来の役割を超えたものをつくろうと、10年前に英単語のクイズや防災アドバイス入りの品を生産したのを皮切りに、30種類以上を世に送り出した。主に、企業の販売促進用グッズなどとして生産、販売している。

 県内外の市町村や企業からオリジナル製品づくりの依頼も相次ぎ、関係者は、「トイレは静かな環境で一人になれる数少ない空間だからこそ、つい読みたくなるのでは」と話している。

■焼き鳥を串から外す?外さない? インターネットで白熱議論!(2016年11月 東京都)

 東京・田町の飲食店が、焼き鳥を串から外してシェアして食べる客が多いことを嘆き、「僕ら、一生懸命一本一本刺しているんです!!」「串から外さず、ガブリついて食べて下さい」と訴える看板を掲げ、写真をブログに掲載したところ、大論争が巻き起こった。

「客の自由」「店員の努力を食いにいってるんじゃない」と否定する意見の一方で、「串を外して食べるとかありえない」「胸がすっとした」など、店の意見を支持する書き込みも多く、それまで一日100~200件ほどだったアクセス数が、10万件以上に及んだという。こんな議論が起こるのも、焼き鳥が多くの日本人に愛される「国民食」だから?

■忘年会でネクタイを頭に巻くと出世する!?(2016年10月13日 東京都)

 忘年会で頭にネクタイを巻いた経験のある人のほうが、ない人よりも出世する─そんな意外な事実が、調査から浮かび上がってきた。

 飲食店のインターネット検索サービス・ぐるなびが行った調査「忘年会あるある」によるもの。「忘年会で、ネクタイを頭に巻いたことがある人」は全体の12.1%。経験者と未経験者の出世度を比較すると、「同世代の他の人より出世している」と答えた人の割合が、頭ネクタイ経験者は45.9%なのに対し、未経験者は22.2%だった。担当者は、「宴会部長的な人は、仕事でもリーダーシップを発揮するのでは」と分析している。

※月刊ジュニアエラ 2017年3月号より

ジュニアエラ 2017年 03 月号 [雑誌]

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AERA dot.編集部
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