体に入り込んだ病原体をやっつけるのにも役立っていて、病気の治療法の開発にもつながる研究だ。
日本のノーベル賞受賞は3年連続で、25人目。日本人にはうれしいニュースだ。でも、私たちは賞を創設したアルフレッド・ノーベルの「思い」を忘れてはいけない。
ノーベルは遺言に「人類に最大の恩恵をもたらした人」に賞を贈り、その際、「国籍はいっさい考慮してはならない」と記した。大切なのはどの国の人が受賞したのかではなく、その業績のすばらしさである。(解説/朝日新聞編集委員・上田俊英)
【キーワード:オートファジー】
生物を形づくる細胞が、自分自身のたんぱく質などをリサイクルするしくみ。要らなくなったたんぱく質を分解して、新たなたんぱく質の材料にしたり、有害なたんぱく質をバラバラにして、捨てたりする。人間のような哺乳類から、植物、昆虫、微生物まで、あらゆる生物に共通する生命現象だ。
※月刊ジュニアエラ 2016年12月号より
ジュニアエラ 2016年 12 月号 [雑誌]
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