英語を話せる友人に相談し、外国人と一緒に暮らせばいいというアドバイスを受ける。
「とにかく毎日同居人と話して覚えました。近所の外国人が集まるバーにもよく通って。海外旅行では、レストランの予約ひとつとってもスムーズにできるようになり、がぜん行動範囲が広がりましたね」
外国人と一緒に暮らして生活リズムにも変化があった。毎日忙しくしている小島さんに、同居人は「君はクレイジーだ!」と言い放った。
「資格試験に筋トレに英語学習……僕は仕事以外の時間も予定を詰め込まないと落ち着かないタイプ。一方同居人は、NBAの試合を見ながらだらだらしたり、しょっちゅう実家のあるニューヨークに帰ったり。すごく人生をエンジョイしていました」
それまで年に1度、お正月休みをとっていたが、同居人の影響で夏休みもとるようになった。初めてとった夏休みはニューヨークへ行った。
「同居人が1週間ずっとエスコートしてくれて、本当にありがたかった。自分に余裕がないと相手を楽しませることはできない。こういう生き方もいいかも、というのを一番に学びました」
ただ、英語力は筋力と一緒で続けていないと落ちてしまうと頭をかく。
「学習は一生続くもの。子どもたちには、勉強は楽しいということを伝え続けたい。おっぱっぴー小学校も、将来は英訳して世界にも届けたいと思っています。そのためにも僕自身がまた英語を勉強しないといけませんね」
◆小島よしお(こじま・よしお)
1980年、沖縄県出身。お笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月から、YouTubeで「おっぱっぴー小学校」を開校し、反響を呼ぶ。人気動画を教材にした『小島よしおのとけいドリル』(ワニブックス)が発売中。
(文/濱田ももこ)
※『AERA English特別号 英語に強くなる小学校選び2021』より