3、競技が違えば氷の温度も違う
スケートリンクの氷は、競技に合わせ、温度を変えている。五輪の場合、フィギュアスケートとショートトラックは同じ会場を使うが、フィギュアの場合はスピンやステップなどの複雑な動きがしやすく、ジャンプの後に着氷しやすいよう、氷の温度は高めで、軟らかく設定されている。
4、スピードスケートでゴール後すぐフードを脱ぐのはなぜ?
スピードスケートでは、ゴールした直後、フードを脱いで、ファスナーを下ろす選手が多い。これは、競技するのに最適な前傾姿勢を保ったままでいられるよう、一人ひとりの体にぴったり合わせてスーツがつくられているから。着けたまま顔を上げるときついので、すぐにフードを脱ぎ、ファスナーを下ろすのだという。
●競技データ
【フィギュアスケート】
スケートの技と滑りの美しさを競う競技。北京五輪では、一人で滑る男子シングルと女子シングル、男女2人1組で滑るペアとアイスダンスの4種目が行われる。それぞれショートプログラムとフリープログラム(アイスダンスはリズムダンスとフリーダンス)を音楽に合わせて演技し、ジャッジが採点した得点で順位が決まる。
【スピードスケート】
1周400mのリンクで各距離をどれだけ速いタイムで滑ることができるかを競うスケート競技。北京五輪では、2人1組で競う男女別個人種目の500m、1000m、1500m、3000m(女子のみ)、5000m、10000m(男子のみ)のほか、何人もがいっせいに滑って競う個人種目のマススタート、3人でチームを組んで滑り最後にゴールした選手のタイムで競う団体追い抜き(チームパシュート)が、それぞれ男女別に行われる。
【ショートトラック】
1周111.12mのトラックを集団で滑走し、着順を競うスケート競技。北京五輪では、500m、1000m、1500mの男女別の個人種目と、4人がチームを組むリレー(男子5000m、女子3000m)のほか、新種目として、女子2人と男子2人がチームを組む男女混合リレー(2000m)が実施される。
※月刊ジュニアエラ 2021年10月号より
朝日新聞出版