午後入試の導入をきっかけに大幅に志願者を増やした獨協(東京都文京区)は、獨協医科大学が系列校に合計10人の推薦枠を設けたことで、昨年の1858人から2208人と増加した。
■注目は理系大学の付属校
東京農業大学第一(東京都世田谷区)も、2178人から2274人に増加している。
「大学がすぐ近くにあり、理系志向の受験生に人気です。近所には鴎友学園女子、恵泉女学園もあるので女子は併願しやすい」(広野さん)
神奈川県は志願者減となった学校が多かったが、神奈川大附属(横浜市)は1778人から2200人へ、関東学院(横浜市)も1401人から1905人へ増加した。
「理工系大学出身者の就職状況が好調なことから、理工系大学付属の志願者も増えています」(安田さん)
工学院大附属(東京都八王子市)は506人から777人へ、東京電機大(東京都小金井市)は1318人から1374人へ、東京都市大付属(東京都世田谷区)は3534人から3966人へ増加した。社会や経済のDX(デジタル改革)が急激に進むなか、今後もこうした理工系大学付属校の志願者は増えそうだ。
(文/柿崎明子)
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