女子御三家は、桜蔭(東京都文京区)が581人から557人、雙葉(東京都千代田区)が385人から381人と微減。女子学院(東京都千代田区)が723人から769人と増加した。豊島岡女子学園(東京都豊島区)は今年から高校募集を停止するが、影響はなく例年並みだった。昨年増加した鴎友学園女子(東京都世田谷区)は1327人から1317人へと微減、逆に吉祥女子(東京都武蔵野市)は1482人から1583人に増加した。

 栄光学園(神奈川県鎌倉市)は811人から750人と減少し、逆に聖光学院(横浜市)が1390人から1431人と増加した。フェリス女学院(横浜市)は435人から464人と増加。千葉のトップ校・渋谷教育学園幕張(千葉市)は昨年減少したが、2380人から2568人と復調した。渋谷教育学園渋谷(東京都渋谷区)は2100人から2277人に増加。近年、特に男子の志願者が増えているという。

「渋谷教育学園渋谷は2月2日にも入試を行う学校ですが、男子受験生が2月1日に併願するのが一番多いのは開成なんです。受験者層のレベルが上がって、厳しい入試になっています」(広野さん)

■日大系の付属校は失速

 大学付属校でも、難関校は隔年減少が見られた。また、早稲田大、慶應義塾大、MARCH(明治大・青山学院大・立教大・中央大・法政大)よりも、日本大や東洋大、東海大などの中堅校の付属校の志願者が増える傾向が続いている。

 昨年多くの受験生を集めた日本大学系の付属校は、今年も志願者を集めたものの、勢いが落ちている。日本大学系唯一の男子校として人気の日本大豊山(東京都文京区)は、昨年の3012人から2678人へと減少した。

「模試では毎回のように志望者数が上昇していましたが、入試本番ではその勢いが低下しました。日大のアメフト問題の時は影響しなかったのですが、今回は前理事長の脱税事件で、私学助成金が交付されなくなったことが響いたのでは」(安田さん)

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