一方、次男はというと……。
せっかちな次男はとにかく早く勉強を終わらせてゲームがしたい。タブレットを開くと問題をたいして読まずに当てずっぽうに専用ペンでタッチ。誤答の音が出たりタッチペンの反応が悪かったりするとイライラしてペンで画面をガンガン叩いてしまいます。機器は故障気味になり、感度が悪くなるのでますますイライラ……という悪循環に。
ペンを買い直してみたりサポートセンターにエラーの相談をしてみたり……としばし食い下がっていたんですが、そのうち次男は貯めておいたポイントを使いゲームばかりやるようになっていました。本来勉強が終わらないとゲームはできない仕組みなのですが、うまく抜け道を見つけてゲームだけをやっていたのです。
これにはさすがに開いた口が塞がりませんでした。最近はタブレットに黙々と向き合っているなーなんて思っていたら、どうも保護者あてにくる学習レポートと時間に乖離がある。よくよく見てみるとそんな顛末だったのでした。
大誤算。もちろんテスト結果がよくなることもなく、要領がよすぎるタイプにタブレットを与えるとこうなるのかと膝から崩れ落ちた私でした。
では次男にはどんな学習法が向いているのでしょうか?
次男の外面って、家とは真逆の顔なんですよね。
家ではせっかちで短気な内弁慶。自分のやりたいこと優先でやりたくないことはどんなに言い聞かせても叱り飛ばしても逃げ切ろうとします。しかし外では無口で慎重で気が長い。真ん中っ子らしく、周りをよく見ていて持ち物一つも浮かないように気にするし、大人、特に指導者の望むあり方を察知して集団の中では優等生であろうとする……。
となると、次男にはそもそも甘えてしまう家庭学習自体が向いていないのでは?
そこで地域の公民館で週2回、先生が来て教えてくれるタイプの教室を体験させてみることに。
するとこれまたばっちりだったんです(笑)。
借りてきた猫のように粛々と勉強を進め、先生から褒められて満更でもない様子。宿題のプリントは家でやらせなければならないので心配していたんですが、他人からの評価を気にする性格ゆえ、提出して先生のチェックを受けるものならきっちりやるんですよ。ただし毎日コツコツではなくギリギリで一気にやって間に合わせる(でも絶対間に合うから文句も言えない)んですけどね。
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