お子さんの生活力を鍛える秘訣は生活力につながることを習慣化すること。「継続」することで自分から動けるようになります。おすすめの習慣化をめざせるアクション10個を現役小学校教諭の木村翔太さんに教えてもらいました。お子さんが気になったアクションを、トライしてみましょう! 子育て情報誌「AERA with Kids2025年夏号」(朝日新聞出版)から紹介します。
【図】生活力を鍛えるおすすめの習慣はこちら(全10枚)「準備」ができる子どもは 時間管理も上手です
自分のことが自分でできる、生活力が備わっている子どもは、学校ではどのような様子なのでしょう。「たとえば、授業が始まる段階で机の上に教科書やノート、筆記具が机の上に出ている。“準備”ができるのです」と話すのは、小学校教諭の木村翔太さんです。
「反対に、準備が苦手な子どもは『始めるよー』と声をかけてから机やランドセルの中を探し始めることが多いのです」(木村さん)
「座って」といわれてから座る子どももいますが、準備ができる子どもは、時間にはすでに座っているケースが多いそう。
「『〇時から委員会があるから、もう少ししたら移動しよう』と逆算できるなど、次になにがあるかを考えて動く。このような“時間管理”も生活力です」
時間管理は大切。でもときには没入もしてほしい
とはいえ、木村さんはふと思うことがあると話します。
「たとえば、休み時間が終わってから大あわてで教室に走ってくる子どもを見ると、こんなふうに時間を忘れて遊びに『没入』する熱量、体験もあっていいと思うのです。遅刻OKとまでは言いませんが」
時間ばかり気にして「今」に集中できないのも考えものです。
「時間管理ができることは、生きるうえでとても大切なことです。でも、矛盾するかもしれませんが、ときには時間やルールを気にせず、なにかに夢中になる。そんな体験も、成長には必要だと思うのです」
木村さんに、「生活力」につながるおすすめの習慣を10個教えてもらいました。ぜひ気になる項目にトライしてみましょう!
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