一緒に取り組めば、そのあと親が夕食の準備などで離れても子どもはそのまま自然と続けてやるようになります。付き添うのはお母さんでなくてもお父さんでも大丈夫。「最初の一歩」さえ乗り越えれば、あとは自分でできる状態になるのです。高学年になって、自分でやるようになっても、「親が帰ってきてから20分は一緒に勉強をやる時間」に決めておくといいと思います。

 小学生のうちはまずは親自身がスケジュールを立て、予定に合わせて動いたり、準備したりする姿を見せ続けることが大事です。仕事の予定のスケジュールは立てているけれど、家では行き当たりばったり、では説得力がありませんから、帰宅後から寝るまでのスケジュールや休日のスケジュールも立ててみてください。

(構成/教育エディター・江口祐子)

写真・図版(2枚目)| 佐藤ママ「親が帰るまでに宿題を済ませておいて」は子どもにとって“苦行” 取り掛かりのハードルを下げる工夫とは

※「中学受験の意義」(佐藤亮子・安浪京子著)から一部編集

東大理三出身・佐藤ママの長女が語る、母の教育「いい大学に行ってくれたら自慢できるという感情は母には全くなかった」
中学受験の意義

佐藤 亮子,安浪 京子

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佐藤亮子
佐藤亮子

さとう・りょうこ/4人の子ども全員を東京大学理科三類に合格させた実績を持つ教育・子育てアドバイザー。著書に『佐藤ママの子育てバイブル 学びの黄金ルール42』(朝日新聞出版)、安浪京子さんとの共著『中学受験の意義 私たちはこう考えた』(朝日新聞出版)など。

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