一人一人の「音」をつなげて一つの音楽に

 6年生の授業では駒繋小85周年記念「展覧会」の音楽づくりが行われました。音楽制作ソフト「GarageBand」を使い、グループごとに「楽しい」「優しい」「元気な」「落ち着いた」などのテーマに合わせて旋律をつくります。

「6年生の中には一人で曲をつくれる児童もいるし、アイデアが浮かばない、表現が苦手な児童もいます。グループと個人の活動両方を通して、自分で音をつくること、お互いに助け合いながらアイデアをつなげて一つの作品をつくること、両方の体験をしてほしいと思っています。展覧会で一人一人のメロディが集まった音楽作品が楽しみですし、今後も児童の気持ちを盛り上げていきたい」と、音楽科の宮野由季先生は話します。

「どんなメロディか聞かせて」教師もワクワクする瞬間(6年生)
「どんなメロディか聞かせて」教師もワクワクする瞬間(6年生)

 これまでiPadで授業を進めるなかで感じた苦労について、井上先生は次のように教えてくれました。

「実は2021年に配布されたiPadのストレージは32ギガ。『GarageBand』がとても重いので、授業ごとにインストールして終わったらアンインストールしていたのが大変で……。9月に128ギガのiPadが来るのが本当に楽しみなんです」

 GIGAスクール構想の第2期となる2025年度、多くの学校で新しいデバイスを手にします。どう活用するのか、どのように学びの体験が広がるのか、今後の取り組みにも注目していきたいと思います。

(取材・文/編集部)

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AERA with Kids編集部
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