また、良品計画は地域社会とのつながりを前面に打ち出しています。地域特性を生かした商品展開や売り場づくりをしていたり、自治体との連携で地産地消の取り組みや雇用創出も進めていたりします。そこが選社理由にも表れているようで「企業イメージが良い」(10.1%)、「社会的貢献度が高い」(9.3%)の項目が、全企業における同割合(企業イメージ6.0%、社会貢献5.2%)より高くなっています。

――「地域とのつながり」が企業選びのキーワードになってきているのは、新しい動きですね。

 そうですね。良品計画は「将来性への期待」(14.3%)の割合も、全企業(11.2%)より高くなっていました。

 コナミグループに関しては、まずゲーム業界の好調が背景にあります。昨年はセガが8位にランクインしていたのですが、業界全体として活気づいていて、採用を強化していると考えられます。業界内の1社がランキングで急上昇したことを起爆剤に、同業他社も採用強化の機運が高まったのではないでしょうか。

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――理系総合では、「デンソー」が昨年64位から10位へと大きくジャンプアップしている点が目立ちます。

 デンソーは自動車部品メーカーで、トヨタグループの関連企業です。デンソーは理系だけでなく、文系総合でも昨年375位から33位と大幅にジャンプアップしています。じつは今年のランキングでは自動車業界の人気が文理問わず高まっていて、メーカーである本田技研工業(Honda)もかなりジャンプアップしていました(理系昨年53位→今年13位、文系昨年133位→今年54位)。

 また理系総合のみの動向ですが、デンソーと同じくトヨタグループ関連の部品メーカーであるアイシンも、昨年170位から今年40位とかなりジャンプアップしています。業界全体の追い風を受けて関連メーカーの評価も上がったと考えています。

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