将来的には、AIや機械学習技術の進化によって、動物のコミュニケーションをより深く理解し、人間と動物の間でより効果的なコミュニケーションが可能になる可能性があります。ただし、動物と人間とでは感性がちがうために、動物の意識や感情を完全に理解することは非常に難しい課題であり、倫理的な考慮も必要です。

動物のふしぎな力って?

Q.人間にはない動物のふしぎな能力について、おしえてほしいです。

A.この問いは、私たちが教えるというものではなく、自分で勉強しながら驚いたりするものだと思います。というのは「不思議」というものは知識の量によってちがうからです。知識の豊富な人は、ほとんどのことが「不思議」ではないからです。

“平均的”と思われる人に対する「不思議」についていうならば……

  •  同じ目を持つ動物でも、人間とは違った世界が見える動物もいます。目の構造そのものが人間とは異なっています。例えば、テッポウウオは人の顔の違いを識別できます。
  •  テッポウウオは口から水を噴射できます。ラクダはトゲだらけのサボテンを噛み砕いて食べられます。ドラキュラアリは、指パッチンと同じ原理で高速に顎を動かし、その速度は時速換算で300キロにもなります。
  •  アライグマは25階建てのビルの垂直な壁を登ることができます。カイカムリは天敵が食べない海綿を帽子のように被って身を守ります。自分の体の大きさに合わせた形に海綿を切り取る事ができます。
  • 再生能力 トカゲは、捕食者から逃れるために自ら尻尾を切り離すことができ、切られた尻尾はしばらくの間動き続けて捕食者の注意を引きつけます。イモリやウーパールーパーは、失われた腕や脚、眼や心臓、その他の内臓を再生する能力を持っています。
  • その他 ゾウは細胞の数が人間よりもはるかに多いのに、ガンになりにくいです。バジャウ族は素潜りで水深60メートルに10分以上もとどまることができます。キツネは地球の磁場を利用して狩りをするという説があります。

恐竜の研究者になりたい!どうしたらいい?

Q.私は、恐竜が好きで将来は恐竜にかかわる仕事をしたいです。特に発掘者になりたいと思っています。研究者になるために小学生からできることは、ありますか?

A.恐竜の学者になるには……やることはたくさんありますね。

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