たとえば、行き先やスケジュールを親が一方的に決めるのではなく、親子でいっしょに話し合ってみましょう。子どもが「自分で決めた旅だ」と実感できれば、旅への意欲も高まり、困難があってもがんばれるものです。家族全員で「やりたいこと」を書き出したプランシートを作成し、共通点を旅程に組み込むのもおすすめです。

 とはいえ、年齢や旅への慣れ度によって、どこまで関わらせるかは変わります。小学校低・中・高学年別に、旅程を決めるとき、子どもが参加する方法の例を下記に紹介します。

 また、目的地や移動手段、所要時間を、地図などを使って確認しておくことで、移動中に「今は地図で見たあそこを通っているんだな」と考えられるようになり、移動時間が空間認識や時間感覚を育む「学びの時間」になります。

(2)現地編 現地ならではの体験をもとう

 旅先では、親子が離れてワークショップや、それぞれがやりたいことに参加するのもおすすめ。現地の人と会話したり、現地ならではの体験をしたりすることは、子どもを大きく成長させてくれます。見知らぬ土地で、初めての人に話しかけたり、自分たちとは異なる暮らしや考え方に触れたり。日常では気づけない社会の広さを学ぶことができます。

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