環境にやさしいエコな万博 「2005年・愛知万博」

 世界で地球温暖化が問題となるなかで開催された愛知万博(愛称「愛·地球博」)。テーマは「自然の叡智」で、環境にやさしい会場づくりや、二酸化炭素の排出を抑えた自転車タクシーなどの「エコ」な移動方法が採用されました。

豊かな自然と地形を生かした長久手会場
公式キャラクターモリゾー(右)とキッコロ
目玉展示は「冷凍マンモス」。シベリアの永久凍土(2年以上続けて地下の温度が0℃以下である土壌や地盤)から発掘された、およそ1万8千年前の冷凍マンモス「ユカギル」。動く歩道に乗ってガラス越しに見学することができた

テーマごとの「認定博覧会」もチェック!

【1975~76年 沖縄国際海洋博(沖縄)】

 テーマは「海-その望ましい未来」。アメリカに占領·統治されていた沖縄が、1972年に日本に返還されたことを祝う意味も込められた万博です。

【1985年 つくば科学万博(茨城県つくば市)】

 テーマは「人間・居住・環境と 科学技術」。会場となった筑波研究学園都市にはロープウェーやモノレールが行き来し、さまざまなロボットが活躍しました。

【1990年 花の万博(大阪)】

 テーマは「自然と人間との共生」。世界各国·地域から集めた、たくさんのめずらしい花と緑が会場に植えられました。

 2027年には、「園芸」をテーマにした万博が横浜で開催される予定です。

〇文・ジュニアエラ編集部 監修/一色 清(ジャーナリスト)

大阪・関西万博に行く前に、親子で知っておきたい「万博のキホン」 日本が初めて参加した万博はいつ?
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