万博には「登録博覧会」と「認定博覧会」の2種類があり、日本でも何度も開かれています。2025年の大阪・関西万博に出かける前に、これまでの日本の万博を写真で振り返ってみましょう。小中学生向けニュース雑誌「ジュニアエラ5月号」(朝日新聞出版)から紹介します。
【写真】写真で振り返る日本の万博ヒストリー(全11枚)「登録博覧会」と「認定博覧会」の違いは?
万博には2種類あります。5年以上の間をおいて開催され、幅広いテーマを扱う大きな規模の「登録博覧会」と、比較的規模が小さく、特定のテーマに絞った「認定博覧会」です。今年開催される大阪·関西万博は登録博覧会です。
日本では過去に5回、万博が開催されています。登録博覧会は1970年にアジアで初めて開催された大阪万博と2005年の愛知万博。そして認定博覧会は、1975〜76年の沖縄国際海洋博と85年のつくば科学万博、90年に大阪で行われた花の万博です。
さらにさかのぼると、明治時代には5回にわたって、国内産業を盛り上げるための「内国勧業博覧会」が行われました。また1980年代から90年代には地方活性化を目的とした「地方博」もたびたび開かれています。「博覧会」にはいろんな種類があり、常にその時代を色濃く映し出しています。
日本の経済成長を世界に伝えた「1970年・大阪万博」
アジアで初めて開催された大阪万博は、戦後日本の著しい経済成長を世界中の人々に伝えるイベントとして大成功を収めました。未来の社会で活躍する製品やサービスが登場し、その後、日常に広まったものも数多くあります。テーマは「人類の進歩と調和」。来場者数は約6422万人で、これは上海万博(2010年)に次いで2番目に多い数字です。




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