ずっとスポーツ好きで肉好き。好きなことにスイーツ作りも加わった

――実際、ドーナツは作りましたか?

 はい。今度はYouTubeか何かを見ながらだったと思いますが、レシピ通りに作ったところ、比較的、上手にできました。チョコレートの上にアーモンドを散りばめて、出来上がったドーナツを家族で食べました。その後は、型抜きクッキーやケーキなど、いろいろなスイーツに挑戦し始めました。

 それまで、スイーツは作ったことはありませんでしたし、ものすごくスイーツ好きだったわけでもありません。子ども時代は野球、バスケットボール、剣道、ラグビーとスポーツばかりしてきましたし、大人になってからは筋トレや古武術などに力を入れていました。どちらかというと、肉好きでした(笑)。

 スイーツ作りの基礎は、通信講座で勉強しました。レシピ通りに作っていく中で、家になくて揃わない材料や、使ってみたい材料が出てきたり、配合を自分なりに工夫したりするうちに、オリジナルのスイーツを作るようになっていきました。

料理をしながら子どもの成功体験を増やす

――お子さんも一緒にスイーツ作りをしてくれるそうですね。

 スイーツを作ることで、子どもとのコミュニケーションが取りやすくなったと思います。街中で子どもたちがケーキなんかを見つけると、「パパ、これ作って」って言うことがあって。そんな小さな変化が日々、あります。

 次男は最近、私の仕事は、お菓子を作ることだと思っています(笑)。俳優としてテレビドラマに出演していますが、子どもが見るにはまだ早い内容の作品もあるので、私の仕事がいまいちピンときていないようです。そんななか、3月に発売した本『俺とスイーツ ~家族のためのお菓子作り~』の出版にあたり、子どもたちと一緒にお菓子作りの撮影をしました。

 子どもたちは一緒に作ることが嬉しいみたいで、すごく手伝ってくれます。

 手伝ってもらうときは、必要以上に口も手も出さないと自分で決めています。ですが、時間が限られているときは、卵1個だけ。「一個ずつね。今日はこれで終わりにしよう」って(苦笑)。

KADOKAWA提供
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