そこで、やりとりのないご家庭とはこれを機会にやりとりを始めてみるのはいかがでしょうか。いろいろ事情はあるかもしれませんが「お子さん、うちに遊びに来ています」という事実を伝えておくことは、万が一なにかのトラブルがあったときにも大切なことです。

 共通のママ友がいれば紹介してもらったり、学校行事を利用して声をかけてみたりしてもいいですね。先方の動きを待ってモヤモヤしているより、こちらからアクションをおこしたほうがよい流れになるかもしれないですし、なによりストレスが減ると思います。

 食器を割られてしまった件は、今回は泣き寝入りしてしまったとのこと。その状況の文脈がわからないのでなんともいえないのですが、もし関係性ができていれば今後もしそういうことがあっても、「だから弁償して」というのではなく「こういうことがあったよ」と伝えることができます。それだけでも、伝えないよりはずっといい方向に進むでしょう。

 元気な小3の男の子を、休みごとに5、6人も受け入れるなんて本当に大変なことだと思います。だからこそ、子どもたちを招くホスト側はルールを決めていいと思うのです。「うちは何時から何時までなら遊んでいいです」というものです。休みの日ごとでなく「この日はOK、この日はだめ」と日程を決めて伝えてみてはいかがでしょうか。

「なぜ学校に行けないの?」と聞いても、子どもが「わからない」と言うのはなぜ? 不登校で“原因探し”より大切なこと
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三宅智佳
編集者・ライター 三宅智佳

編集者、ライター。出版社で女性誌の編集を経て、フリーに。ファッション誌や書籍を中心に活動、現在は「AERA with Kids」誌面の編集・執筆を多く手がけるほか、WEBでも子育てや教育分野、著名人インタビューなど精力的に執筆を行う。生活まわりのグッズや本紹介も得意。

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