新しい環境での生活にも慣れ、ひと段落してくるころ。子どもの「友達関係」にも変化が起きて、なにかとトラブルも起きやすい時期でもあります。読者から実際に寄せられた「お悩み」について、『心が軽くなる友だち関係』(ポプラ社)を出版した埼玉学園大学大学院 心理学研究科教授の藤枝静暁先生にアドバイスを聞きました。「こんなときはどうしたらいい?」というときのために、一緒に考えてみませんか。
【マンガ】子どもの友人関係「よくある悩み」はこちら(全12枚)集合や解散の時間……こちらが「決めて」いいのです
――休みごとに5、6人の子どもが来るのは正直疲れてしまいます。
5、6人! それは疲れますね。きっと、子どもたちが帰ったあとは、家の中は運動会のあとのようになっているのではないでしょうか。ドッと疲れると思います。
お母様のお疲れになる状況に共感しつつ、私が「いいな」と思ったことをお伝えします。それは、お子さんがお友達に恵まれているということです。昨今、友だちとの関係に悩み、不登校などいろいろ課題を抱えることが多くなっており、たくさんの友達と楽しく遊べるということは幸せなことだと思います。
それをふまえて、ここからは友達トラブルというより、親御さん同士のお話になるかと思います。
関わりのないご家庭のお子さんを「何時までいさせていいのか」モヤモヤしてしまう。これは当然ですよね。子どもに聞いても、小3ならそのときの気分で答えてしまうこともあるでしょうし、「あなたの家のルールはどうなっているの?」と聞くのも難しいかもしれません。まだ責任を取れる年齢ではないですし。
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