――ESSまでいかなくても、親子でデジタル漬けの日々です。

 今は、デジタルがないと勉強もできない時代です。そこで、週末など学校が休みの日を利用して、デジタルのない生活を親子で体験してみましょう。ほんの数日触れないだけで、どんな気持ちになるか。どんな変化があったか。ぜひ試してみてください。

 デジタルを自分でコントロールするには、「使わないメリット」をしっかり体感しておくことが大切です。「たくさん眠れた」「頭がすっきりした」「外でたくさん遊べた」など、感じたことを親子で共有してみましょう。

 デジタルデトックスは、デジタルをやめさせることを目的にしたのではなかなかうまくいきません。子ども本人の意思がなくては成功しにくいのです。そこで、私はよく「ちょっと実験につきあってくれない?」「“デジタルデトックスやってみた!”してみない?」と誘います。その際、デトックスの間「本をたくさん読もう」「ボードゲームやろうか」など、デジタルの代替行為も子どもと話し合うと楽しく過ごせます。

 デジタルデトックスを体験して気持ちが安定したか、体がスッキリしたかなどを子どもに振り返ってもらうことも大切です。そして、大人もきっとなにか「違い」を実感することができると思います。今度の週末など、お子さんを誘ってみませんか。

(取材・文/三宅智佳)

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三宅智佳
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