アイドルプロジェクト「 KAWAII LAB. 」からデビューしたCUTIE STREET。彼女たちが歌って踊る「かわいいだけじゃだめですか?」 は、 TikTok総再生回数が60億回を突破中。中学3年生と2年生、小学2年生のパパで、「娘たちがアイドルに夢中になる理由がいまいちわからない」というAERA with Kids編集長が、「KAWAII LAB.」の総合プロデューサーである木村ミサさんに聞きました。「AERA with Kids 2025年夏号」(朝日新聞出版)からお届けします。
【写真】「KAWAII LAB.」で活動中の4グループはこちらSNSがアイドルとファンをつなぐカギ
鈴木編集長(以下鈴木) 木村さんがプロデュースされているCUTIE STREETやFRUITS ZIPPER。うちの娘たちが大ファンなんです。「かわいいだけじゃだめですか?」と、リビングで無限に歌って踊って、動画見て……。
木村ミサ(以下木村) ありがとうございます!
鈴木 私なんかも、娘たちが流しっぱなしだから曲名やグループの名前を知る前に曲を暗記しちゃうくらいです。大ヒットしたのはやはり理由があるんですよね?
木村 メンバーたちが持つ魅力はもちろんですが、ヒットするような仕掛けは考えますね。具体的な仕掛けは楽曲によって違うんですが、基本SNSでのバズを狙うはことですかね。動画はスマホに合わせた縦画面。どんどんスクロールされるSNSで注目を集めるために、動画開始1、2秒でインパクトのあるフレーズが出てくるように構成してスクロールする指を止めさせる、とか。
鈴木 SNSの力は大きいんですね。しかも緻密に練られている。
木村 あくまでもSNSでのバズは、楽曲やアイドルの存在を知ってもらう入り口で、私たちの主戦場はライブだと考えているんです。
あとSNSにはメンバーの素顔がわかるような動画やファンとの交流というか、ファンがあげた動画に呼応するようなリアクションをしています。例えば替え歌をあげている動画を、自分たちでもまねしたりなど、ファンが作った楽曲を使った“遊び”をメンバーも楽しむ動画とか。
次のページへ湯切り動画がバズった⁈