一方で、受験勉強に時間を割いたことで「小学校時代に思いきり家族で遊ぶことができなかった」「中学に入ると子どもは手を離れるため、もう少し一緒に遊んでおけば良かった」という声を聞くこともあります。
僕自身も中学受験を経験した2人の息子がいますが、だからこそ、「多少無理をしてでも子どもとの時間を作ろう」と決めていました。自然に触れ、映画もたくさん観て、美術館や博物館にも意識して足を運んでいました。
塾の課題をこなせないことがあったとしても、「焦らない」ことが何より大事。一日、一週間がうまく回らなくなると、まるで借金を重ねているかのような気分になってしまうかもしれません。ですが、オン・オフをしっかりと切り替え、ときに「頑張って遊び、休む」ことも必要なんだ、ということはこれからも保護者の方々に伝えていきたいと思っています。
(構成/古谷ゆう子)
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