自分の親から教わった経験がなく、生理用品の付け方を子どもに教える際に困惑した経験のある人もいるかもしれません。そもそも、正しい付け方とは? 子どもに教えたほうがいい? 読者から寄せられた質問について、ユニ・チャーム株式会社 フェミニンケア ブランドマネージメント部長の長井千香子さんに答えていただきました。
――娘に生理用品の付け方をどのように教えたらいいのでしょうか。自分のときは母親から教わった記憶がないのですが……。(小4女子の母)
可能であればご家庭で教えてあげてほしいと思います。ユニ・チャームの調査で「お子さまにナプキンの付け方を教えたことがありますか?」とお聞きしたところ、「ある」53%、「ない」37%、「おぼえていない」10%でした。お母さん自身が教わった経験がなく、なんとか試行錯誤で身につけてきたという人もいることでしょう。教えるとなると身構えてしまうかもしれませんが、基本をおさえれば大丈夫です。
まずは個別ラップ(ナプキンを包んでいる紙)をはがしてナプキンを取りだし、ナプキンをショーツのクロッチ部分(股の部分)に貼ります。羽つきナプキンは、クロッチのいちばん細いところに羽が来るように貼るといいでしょう。クロッチが二重のショーツは、ナプキンの羽をクロッチの中にしまいます。できれば実際にナプキンやショーツを用意して具体的に教えられるといいですね。
また、ナプキンの使い方と同時に、ぜひ「捨て方」も教えてください。交換するときには、先に新しいナプキンを用意しておいて、使い終わったナプキンをショーツからはがして丸め、中身が見えないように新しいナプキンの個別ラップにくるんでからサニタリーボックスなどに捨てます。個別ラップがない場合は、トイレットペーパーにくるみましょう。大型のナプキンは、ナプキン自体の後ろ側に後処理テープが付いているものもあります。ナプキンだけでクルっと巻いてテープで留められるので、個別ラップにくるむときも手間取りません。
また、使用済みのタンポンを捨てるときは、紐の根元をつまんでゆっくり斜め前に引き抜きましょう。使い終わったタンポンは、トイレットペーパーなどにくるんでサニタリーボックスなどに捨てます。併用しているナプキンにくるむと、手が汚れにくいですよ。
(取材・文/越膳綾子)