安浪:息子さん、やる気もあって、自分から机に向かう、ということはお母さんの言うことをちゃんと聞く、素直な子だと思うんです。その良さを潰さないようにしてあげたいですよね。

矢萩:本当にそうです。もし、実際に読み書きが苦手な特性があるなら、コンピューターを使ったタイピングならできるのか、音声入力ならいけるのかなど、今はいろいろな手段がありますから、次の手を考えられます。いずれにしても、それは早いほうがいいです。そうした特性がないなら、単純に経験が足りないと考えられますので、ちゃんと読み書きする量を増やしていくことが、国語に限らずすべての教科に良い影響を与えるはずです。

(構成/教育エディター・江口祐子)

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安浪京子
中学受験専門カウンセラー/算数教育家 安浪京子

やすなみ・きょうこ/「きょうこ先生」として親しまれている中学受験専門カウンセラー、算数教育家。佐藤亮子さんとの共著『親がやるべき受験サポート』(朝日新聞出版)が好評。最新刊は『中学受験 大逆転の志望校選びと過去問対策 令和最新版』(ダイヤモンド社)。オンラインサイト「中学受験カフェ」主宰。

矢萩邦彦
中学受験塾塾長 矢萩邦彦

やはぎ・くにひこ/「知窓学舎」塾長、多摩大学大学院客員教授、実践教育ジャーナリスト。「探究学習」「リベラルアーツ」の第一人者として小学生から大学生、社会人まで指導。著書に『子どもが「学びたくなる」育て方』(ダイヤモンド社)『新装改訂版 中学受験を考えたときに読む本 教育のプロフェッショナルと考える保護者のための「正しい知識とマインドセット」』(二見書房)。

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