子どもが産まれてからは、勉強した知識をいかす機会が増えました。トレーニング後に柑橘系のジュースがいいとか、鶏胸肉でタンパク質をとるとか、スポーツに役立つ食の情報は、ランニングのコーチに教えてもらうこともあります。
最近は、長男がバスケの練習に行く前に、エネルギー補給として和菓子を1つ食べさせていますが、甘いものを食べることで気持ちも落ち着つくみたい。疲れてイライラすることも、減ったように思います。
ここ数年は親しい人と集まって、子どもたちと一緒にお味噌作りするのが、わが家の恒例行事。家族で一緒に食卓を囲んで「おいしいね」って言いながら食事をする時間も、大切にしています。
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「給食がおいしい」うれしかった長男の言葉
――男兄弟だと、将来は作る食事の量もすごいことになりそうです。
そうですね! 食事と言えばつい先日、長男が「給食がものすごくおいしいんだよ」って話してくれました。「ごめんね、ママのご飯よりちょっとおいしいんだよね」って(笑)。その言葉を聞いて、私、すごくうれしかったんですよ。毎日給食がおいしいと思って学校に通えるなんて、すごくいいことだな、って。
――「ママのご飯が一番じゃないの?」とは思いませんでしたか?
なんていうかその辺り、私は結構あっさりしているかもしれません。子どもは私とはまったく別の存在という意識も、出産直後からあったように思います。
生まれたときから子どもたちは、私とはまったく違う空気をまとっていましたし、だからこそ、かわいがるだけじゃなく、責任を持って育てようという気持ちが芽生えました。
仕事をしながら子育てをするなかでは、シッターさんやアフタースクールなどに子どもを預ける機会もありますが、そのことを申し訳ないと考えたことも、特にありません。離れて過ごす時間がある方が、お互いをより大切に思えることもあるし、初対面の人にも物怖じしない長男を見ていると、小さいときに親以外の人ともたくさん接する機会を持ったことが、いい経験になったんじゃないかと思います。
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