また、実質的に民間学保育所であっても、地域の実情に応じて放課後児童クラブとしてその地域では認められている、つまり自治体から補助金をもらって運営しているケースもあります。その場合は月謝が2~3万円台ということもあります。
3)児童館
児童館は児童福祉法に定められている児童の健全育成のための福祉施設です。学童保育所と違うのは、利用者を限定していないことです。もっとも学童保育所を児童館で行う地域もあります。
学童保育所に入れなかった子どもの居場所の有力な代替候補となりますが、難点は設置数が少なく、その数も減っていることです。徒歩で通えるエリアに児童館がない地域が多く、どの子育て世帯でも気軽に利用できるようにはなっていません。
4)ファミリー・サポート
子育ての援助を受けたい人が依頼会員となり、子育てへの援助を行える人が提供会員となって、相互で援助活動を行うものです。例えば、「うちの子は学童保育所や児童館のような、多人数の場所では落ち着いて過ごせないので、自宅で安全に過ごしてほしい」というときにぴったりです。学校や学童、習い事への送迎をしてくれることもあります。
最大の弱点は、援助を受けたい依頼会員はたくさんいますが、援助をしてくれる提供会員が少なく、そもそも実施されていない地域もあります。また「明日お願いしたい」などの急な対応も難しいことが多いです。
5)習い事
一般の書道やそろばんなどの子どもが通う習い事の場も、限定的ではありますが、子どもの居場所として利用できます。今は少子化で事業者も経営が厳しいため、たとえば、保護者が帰ってくる夜7時まで、子どもを受け入れてくれるなどの対応してくれる場合があるので、相談してみるとよいでしょう。
私も子どもが小学生のときは、学童保育所とファミリー・サポートに加え、習い事も利用しました。習字を習っていたのですが、迎えに行くまで書道塾で過ごしてよいということで大変助かりました。
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