学力が高い子の家庭8つの特徴
――学力が高い子の家庭に共通する特徴には、どんなものがありますか?
この調査をまとめると、学力が高い子の家庭では、具体的には以下の八つの心がけや関わりをしている親が多いことがわかりました。親の経済力とは直接関係がないことが多いようです。
1)生活習慣を安定させている
- 子どもを決まった時刻に寝かせ、起こすようにしている
- 夜に十分寝られるようにしている
- 毎朝、朝食を食べさせている
- 家での学習時間を確保している
2)過保護ではなく、子どもを一の人間として尊重している
- 子どもが自分でできることは自分でさせている
- 子どものプライバシーを尊重している
- 子どものよいところを褒めるなど、自信を持たせるようにしている
3)親子で絵本、本、新聞に親しんでいる
- 家にたくさん本がある。親子でよく図書館に行く
- 子どもが日常的に本や新聞を読むようにすすめている
- 子どもが小さいころ、絵本の読み聞かせをしていた
- 子どもと読んだ本について、感想や意見を話し合っている
4)家で学習しやすい環境を整えている
- 普段、子どもの勉強を見ている
- 子どもが計画的に勉強できるような促し方をしている
- 子どもが英語や外国の文化に触れるよう意識をしている
5)文化・芸術に積極的に触れさせている
- 子どもといっしょに美術館、博物館、科学館などに行く
- 子どもと観劇や演奏会に行く
6)テレビゲームや携帯電話に関するルールを決めている
- テレビゲームで遊ぶ時間を限定している
- 携帯電話の使い方についてルールや約束を決めている
7)子どもとの会話の時間をもっている
- 子どもから学校での出来事の話をきいている
- 子どもと勉強や成績について話をしている
- 子どもと社会の出来事やニュースについて話をしている
8)親自身が規則正しい生活とさまざまな体験を心がけている
- 親がよく本を読む
- 親が地域社会や社会の問題、出来事に関心があり、話題にしている
- 親が美術・芸術鑑賞に関心をもち、展覧会や演奏会に行く