あとは家族で取材を受けたときにも、ギャラを4等分にして一人ひとりに渡します。それは僕の仕事をわかってもらうためにやっていますね。コロナ禍で仕事がなくなったときは食卓がさみしくなりましたし、仕事が増えればおいしいものを食べられます。
そのせいか子どもたちは「芸能人になりたい」とは言わないですね。安定した職業につきたいと思っているんじゃないですかね。子どもって親とは逆の世界に行きたくなるところがありますよね。僕の場合は、母が保育園、父はJRに勤務していて安定していたので芸人を目指したのではないですかね。
お年玉は宝探し
――お正月にはお年玉をもらう機会があったと思いますが、八木家では管理はどのようにされていますか?
子どもに任せていますね。でもすぐに使わずに、それぞれ自分の通帳を持っているので、そこに入れているみたいです。僕と妻からのお年玉は宝探しにしているんですよ。
――宝探し? 楽しそうですね。
封筒に500円とか1000円を入れていろいろな場所に隠すんです。制限時間3分で、見つけられた分だけもらえるんです。
――まったくもらえない年もあるんですか?
それはないです。机の上に貼るとか、わかりやすい場所にも置いておくので。
――八木さんはマネー教育にしても、言葉で説明するのではなく経験させるということを大事にされている印象があります。
子どもたちはクレーンゲームの取り方をYouTubeで研究しています。お金をムダにできないという気持ちが向上心を生みます。勉強に対しても、それくらい熱心に取り組んでくれたらうれしいんですけどね。
子どもたちが大人になったときに、どういった世の中になっているのかわかりません。その中で自分なりに工夫して、生活していける大人になってほしいです。
(構成/中寺暁子)
※前編<サバンナ八木が語る、FP1級合格まで3回落ちてもへこまなかった理由「最初は日経平均って何やねん、のレベルだった」>から続く