どういうことかというと、先生が説明するペースと僕が理解するペースとが合っていなかっただけなんですよね。そこから成績も一気に上がって、志望していた立命館中学校に受かりました。
――自分のペースでやったほうが身についたんですね。
向いている勉強のやり方って人それぞれなんです。例えば歴史の場合、僕はいきなり鎌倉時代の話をされてもわからなかったんです。でも自分の親の時代、祖父母の時代っていうように現代からさかのぼっていくと理解できるし、自分の身近なところから覚えていくと記憶が定着するんです。FPの勉強をするときも、「なるほど、はいはい」とあいの手を入れたりして自分のペースで進めています。子どもたちも自分自身のやり方を見つけてほしいですね。
家族で受けた取材のギャラは等分に
――お子さんたちには、どのようなマネー教育をされていますか?
例えば動物のエサやり体験ができるところに行って、100円でエサを買うと子どもたちはすぐに全部あげてしまうんです。「もう1回買って」って言われても「1回だけや」って買いません。そうすると「もう楽しまれへん」って泣きますけど、次からはできるだけ長く楽しもうと、めちゃくちゃちょっとずつあげるようになるんです。動物たちは困っていましたけど(笑)。
――泣かれてもお金は渡さないんですね。
渡さないです。あとはクレーンゲームをやりたいと言われたら、「500円渡すけど、これでぬいぐるみを買うこともできる。クレーンゲームは5回できるけど、ぬいぐるみはとれないかもしれない」と言って選ばせますね。それでもいいと言ってクレーンゲームをやって案の定とれずに「もう1回」と言って泣きますけど、「パパが最初に言うたやろ」って言って、お金は渡さないですね。
――遊ぶときのお金はお小遣い制ではなく、その都度渡すんですね。
そうです。あとは仕事のギャラとして渡しますね。
――仕事のギャラ?
イベントなどでお客さんに「ブラジルジュエリー」っていうオリジナルのブレスレットを渡すんですけど、それを子どもたちに手作りしてもらっていて。1個150円で買い上げています。
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