上の子のときには違いました。SNSに流れてくる同じ月齢の子の画像や動画を見て「もうハイハイしてる!」とか「もう歯がはえてる!」と、わが子と比べて不安になってしまうことがよくあったんです。

「“よその子”と比べてはいけない」って言いますし、私だって比べたくはありませんでした。でも、SNSがある現代、それは本当にむずかしいって感じましたね。

 ところが、次女の子育てはほかの子と比べることが本当になくなりました。

 ハイハイしたいときにハイハイすればいい、歩きたくないなら歩きたくなるまで待てばいい、成長はもっとゆっくりだっていいんだよ……自然にそんな気持ちなります。不思議ですね。

3人目、夫もあっという間に「親」になった

 夫の変化も感じます。よく「男性は自分で子どもを産まないから、女性よりも親になるのがちょっと遅い」などと言われますよね。それが本当かどうかはわかりませんが、上の子が産まれたとき、私は夫にそれを感じていました。

 でも、いまは全然違います。次女が生まれた瞬間からもうすっかり愛情豊かなパパになっているんです。上の子のときには、コミュニケーションがとれるようになったころに「ようやくパパらしくなったな」と感じたのですが、いまはもうコミュニケーションなんて関係ない感じ。「いるだけでかわいい」「存在するだけで愛しい」という思いが伝わってきます。

 次女を育てながら、夫婦で話すのはなぜか上の子たちのこと。「長男のときはこうだった」「次女は違ったよね」と、夫はよく覚えています。よその子とは比べないけれど、きょうだいの違いを思い出しては「やっぱり個性ってあるんだよなぁ」と改めて思います。

 3回目の赤ちゃん育てを通して、3人それぞれへの愛情が深まっている……私たち夫婦はそんな感じです。

 わが家に赤ちゃんがきてから1年。みんな少しずつ変わってきて、ちゃんと5人家族になってきているんだなぁと実感します。

 これから次女もイヤイヤ期に入るし、言葉が流暢になれば生意気なことを言ったりもするのでしょう。でも、それがまたかわいいんじゃないかって、私は思うのです。

(構成/神 素子)

ギャル曽根が語る“9歳年上の夫”との円満の秘訣 「絶対にしない」と約束していることとは?
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ギャル曽根

ギャル曽根/1985年京都府生まれ。3児の母。2005年「元祖!大食い王決定戦」でデビューし、おおらかな食べっぷりで人気を博す。タレントとして活躍する一方、「食のプロ」としてレシピ本の出版などをおこなう。調理師免許や野菜ソムリエの資格をもつ。 公式YouTubeチャンネル「ごはんは残さず食べましょう」 オフィシャルブログ「ごはんは残さず食べましょう

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