――4人のお子さんを育てるときに、意識していることはありますか?

 長女に対する言葉がけです。弟たちのお世話など、私が8歳のときはできなかったことをサラッとこなす長女は、わが子ながら本当にすごいと思うので、いつも感謝の気持ちは伝えているのですが「さすがお姉ちゃんだね」とか「お姉ちゃんはすごいね」という言い方はしないように気をつけています。

――そのようなことを意識するようになったのは、なぜでしょうか?

 長男の妊娠中に、母に子育てについてよく相談していたんです。母は性別や性格が違う兄と私をどうやって育てていたのか聞いてみたいな、と思って。

 その時に母から聞いたのが、兄がよく「夏希は何をやっても怒られない。なんで俺だけ怒られるんだ」と両親に文句を言っていたということです。私も叱られてはいたんですよ。でも、兄は叱られると言うことを聞くのに、私は何を言われても聞かないから不公平に感じたんだと思います。母は当時のことを、「何かにつけ『お兄ちゃんだから』と言っていたのが良くなかったのかもしれない」と話していて、なるほど、そういうこともあるのかな、と。じゃあ私は2人目が生まれたら、気をつけてみようと思うようになりました。

長女(当時2歳)と加藤さん(提供)

子どもを瞬時に変える「コール&レスポンス」

――お子さんたちの教育に「コール&レスポンス」も取り入れているとお聞きしました。どんな感じなのでしょうか?

 コール&レスポンス制度、やってます(笑)。例えば、私が「ご飯中は?」って聞くと、子どもたちは反射的に「遊ばな〜い!」って答えるようなやりとりです。先日、長男の入学前検診のときは、長男が椅子の上に立ってしまったので「椅子の上には?」って言ったら「立たな〜い!」って言って、降りてくれました。周りにいたお母さんたちから「この前テレビ番組で話してたアレですね。観てましたよ!」って言われて、恥ずかしかったです(笑)。

――何がきっかけでそんな方法を思いついたんでしょうか?

 強く叱ると、子どもって泣いたり、反動でもっと悪いことしたりしますよね。食事中に遊んでいたり椅子に立ったりした場合、それを瞬時に止める方法ってなんだろうと考えたときに、「定型文を決めて、子どもたちに言ってもらえばいいんじゃないか」って思ったんです。試してみたら、うちの子たちにはいい感じに根付いてくれました。

【写真】かわいい!加藤さんお手製のキャラ弁はこちら(全4枚)

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