【スポット2 国立西洋美術館】撮ったり、使ったり気軽にアートを楽しむ
上野の撮影スポットになっている野外彫刻は必見です。「作品についてちょっとだけ説明すると、子どもの見方も少し変わるかもしれません」と、とに~さん。
国立西洋美術館の前庭では、19世紀の彫刻家ロダンの《考える人(拡大作)》と《地獄の門》をチェック。《考える人(拡大作)》は、《地獄の門》の上にいる一人をロダンが“ソロデビュー”させたもの。「まねしたら腰が痛くなる」(とに~さん)という複雑なポーズは、実は地獄の門をくぐる人を、上から見ている姿だそう!
オーギュスト・ロダン《考える人(拡大作)》(国立西洋美術館 松方コレクション)
オーギュスト・ロダン《地獄の門》(国立西洋美術館 松方コレクション)。ダンテ「神曲」から着想を得た《地獄の門》には、200体もの人物像が。パリの美術館の門扉として依頼されたものの実際は使われず、ロダンもブロンズ鋳造後を見ていないそう。
【スポット3 東京都美術館】作品の背景を調べると、彫刻は面白くなる
東京都美術館の正門近くにある銀色の球体《my sky hole 85-2 光と影》も人気です。作者、井上武吉の誕生日の12月8日に太陽光が二つの穴を貫くように設計。大きな穴の反対側には小さな穴もあり、「天をのぞくための穴」を表しているそう。
周りの景色を取り込む球体。設計された1984年12月8日正午の「影」の位置が鉄の台座で示されています。「同じシリーズの作品が全国に展示されているので探してみて」(とに~さん)作品は井上武吉《my sky hole 85-2 光と影》
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