――具体的にどのようなことをされましたか?
教室へ送迎したり、学校見学にもたくさん足を運びましたね。でも、学校見学に行くのは大嫌いで……。僕、目立つんですよ! 芸能人だからというより、当時は僕も心も若くて派手だったし、お受験される親御さんってもっと落ち着いている方が多いから……。
小学校受験には親の面接があるんですが、幼児教室でその練習をするんです。最初はひどかったですよ〜。まず入室早々、「お父さん、普通の頭(髪形)で来てください」って言われました。それすら意味がわからなくて、「え? 僕にとっては普通なんだけどな。何が違うんだろう」って思いました。ちょっとツンツンしたスタイリングをしていたからでしょうか(笑)。
最初、扉をノックして面接室に入って、荷物を置いて……といった一連の流れがあるんですが、それもわからないから何度もやり直し。僕は自信がないので、妻から先に入室してもらったら、「お父さんから先に入ってください」と怒られたり。質問にもうまく答えられなかったり。
子どもの同級生はみんなファミリー
――テレビの印象では、面接は得意なイメージがありました。
全然ですよ! あと、僕はまともに学校へ行ってないから、それも壁のように感じました。小学校受験は僕にとってもそんな高い壁を一つ一つ乗り越える日々でしたね。
だから、子どもを受け入れてくれた学校には感謝しかないです。僕も妻も、学校のためにできることはなんでもやりたい。妻はPTAも進んで引き受けているようですね。
私立の小学校ってファミリー感があるんですよ。僕が勝手にそう思っているだけかもしれませんが、1年生のときからバス停への送迎もしていることもあって、子どもの友達の顔もその親の顔もみんなわかるし。
――受験期にお子さんのほうから「勉強したくない!」「やめたい!」と言い出すことはなかったのですか?
それはもう、幼児教室の先生がすごいから(笑)。先生から聞いて、なるほどなぁと思ったのは、「勉強することを当たり前にすればいい」ということ。ご飯を食べたり、歯磨きをすることと同じように習慣にすればいいというアドバイスでした。
おかげで勉強することが当たり前になったので、それは小学校受験を経て得たメリットの一つですね。
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