「中学受験に英検が有利ってホント？」　中学受験、高校受験にまつわる“7つのウワサ”を入試のプロに聞いてみた！　

高校受験、入試説明会に行かないと不利になるってホント？

　説明会に行かないと高校に合格できない、ということはありませんが、情報収集をするという視点で、気になる学校の説明会や文化祭にはぜひ足を運んでみてほしいです。学校の教育方針やカリキュラム、入試情報などを知ることができるほか、文化祭では在校生の雰囲気を感じられるので、子ども自身が通ったときのイメージを持ちやすくなります。そのほか、部活動体験や施設見学などを行っている学校もあります。

大学付属校は、高校受験のほうが中学受験よりハードルが低いってホント？

　大学付属校に入るには、高校受験のほうが中学受験よりもハードルが低いと言われることはありますが、決してそうとは言えません。確かに、中学入試は首都圏だと4教科・高校入試では3教科での受験が基本だったり、中学募集がなく高校入試だけの付属高校があったり、高校によっては推薦入試と一般入試の2回チャンスがあったりすることから合格しやすいという印象があるのかもしれません。しかし、どちらの入試でも付属校は人気で受験者数はとても多く、いずれも高倍率です。

高校授業料の無償化で、高校受験の都立志望者が減って私立志望者が増えたってホント？

　2024年度から東京都では、世帯年収にかかわらず高校授業料無償化が始まり、確かに私立の第1志望者は増えています。ただ、少子化の影響もあり、私立を受験する子の割合が上がっただけで、実際は、私立高校に進学する生徒の数はそれほど変わっていません。むしろ都立志望者が減少したことが問題に。私立に先に合格をもらったので都立は受けない、という生徒が増え、都立トップ校でさえ定員割れが生じ、話題になりました。

（取材・文／玉居子泰子）

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