――2日間カレーが続いてもOKなんですね。副菜もなしと聞いて、なんだか勇気をもらえました。

 私が幼いころ、祖母が夜ごはんを担当していたんですが、「焼き鮭、みそ汁、以上!」とか、切り干し大根のみ×3日間とか、しょっちゅうでした。一汁一菜どころか、一汁もしくは一菜。おかげで今、自分がちゃんとごはんを作れなくても自己嫌悪に陥ったりもしないですし、あらゆる意味ですごく良かったなと思ってます(笑)。

 家族の食事について、こだわりも大事にしていることも、正直、全然なくて。子どもって理想通りに食べてもくれないし、動いてもくれないし、とにかく何もかも思うようにいかないじゃないですか。何かにこだわってしまうと、そうできなかった時にしんどくなってしまう。自分がご機嫌でいられることを一番に考えるのが、子どもにとっても自分にとっても結局は一番いいような気がしています。

1週間、1カ月単位で栄養バランスがとれていればいい

――SNSのおいしそうな投稿を見て、山本家の日々のごはんが気になっていました。

 時間があったり、やる気がある時はちゃんと作るし、そうじゃない時はお惣菜、冷凍食品、インスタント食品……なんでも活用します。手作りにも全然こだわっていません。特にバタバタな朝ごはんは、「何か口にいれてくれたらOK!」ぐらいに考えていて、野菜が一切ないときがほとんどです。あってもバナナとかトマトジュースを添えるぐらいです。

 一食一食すべてにバランスよく、何品目も用意……はしんどすぎるので、1週間、1カ月単位でだいたいバランスがとれればいいかなと思っています。いや、もはや数カ月単位の可能性も否定できないです(笑)。

 自分のお母さんは全部手作りで品数も多くて、全部おいしくて、それが普通だと思って子どもが育つと、将来自分もそうせなあかんと思ったり、不満が出たりといろいろ困りません(笑)? 子どものためにも、家の食事のハードルは下げておいたほうがいいはず……と自分への言い訳にしてます(笑)。頑張りやさんの方に、この考えはちょっとオススメです。

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