“どこにでもある素材でだれにでもできるレシピ”をモットーにTVや雑誌など、多方面で活躍中の料理コラムニストの山本ゆりさん。中1、小3、4歳、3人の子どもたちのママでもあります。その肩書きから、山本さんの食卓は日々手の込んだものが並ぶのかと思いきや、実際はそうではないそうで……? 山本さんに毎日の食事づくりや、子育てについて話を伺いました。※後編<料理コラムニスト山本ゆりが推す「これがあれば、だいたいうまくいく」という調味料とは?>へ続く

MENU 2日間カレーが続いても、副菜がない日があってもOK! 1週間、1カ月単位で栄養バランスがとれていればいい 仕事も子育ても100%満足にできない罪悪感と申し訳なさが常につきまとう 夫への依頼は、「これやってくれへん?」じゃなくて「これやっといてな」

2日間カレーが続いても、副菜がない日があってもOK!

――早速ですが、昨日の晩御飯はなんでしたか?

 からあげです! よかった! ちゃんと作った日でした(笑)。明日、からあげの撮影があるのでその練習に作りました。ただ、それはレモン風味で、前作ったとき、子どもにはあんまりだったので、しょうゆとにんにく、ゴマ油のいつものからあげも作って、バットごとドーンと食卓に出しました。

 あとは冷蔵庫の野菜室の底に「いつまであんねん」というぐらい長期間置いてしなびていた小松菜を救済すべく、玉ねぎ、じゃがいも、ワカメとともにお味噌汁に。そこに、ゆでて冷蔵庫に入れてあったブロッコリー、切っただけのきゅうりと洗っただけのプチトマトを添えて終わりです。

――山本さん流のからあげ、こだわりは?

 こだわりは袋で下味をもみ込んだ後に小麦粉を入れてもったりさせてから、もう1枚袋かバットで片栗粉をしっかりまぶすこと。小麦粉と片栗粉、性質の違う粉をダブル使いすることで衣がザックザクに仕上がります。

 からあげという大物をこしらえたので副菜はもうこだわりなど皆無で、野菜を切るだけ、煮るだけ。お味噌汁のだしも、カツオや昆布などは使わず「ほんだし」のみです。野菜の味付けは特にせず、子どもたちそれぞれで塩やら、だししょうゆやら、マヨネーズやら、好きにつけてもらってます。

 ちなみに今日はカレーを予定してます。「カレー、以上」。副菜とかは特になし。明日も同じです。

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稲垣飛カ里
稲垣飛カ里

子育て・教育分野を中心に活動する編集者/ライター。最近の関心ごとは中学受験とおうち英語。プライベートでは小3男子、小1女子を持つ私立小ママ。仕事と育児に追われる日々の癒しは韓国ドラマ鑑賞。X:@hikari_son

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