幼少期に絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

 アローは、恐竜のアロサウルスです。全長12メートル……じゃなくて12センチ。子どもの手のひらに乗るくらい。というのも、アローは、ユウくんが誕生日プレゼントにもらった、小さなおもちゃの恐竜なのです。

 ある日、ユウくんと遊びに来た公園で、アローは日の当たるあたたかい砂場にもぐっているうちにいつの間にか眠ってしまいました。

 気がつくとあたりは暗く、アローはひとりぼっち。どうやらユウくんは他の友達と遊ぶのに夢中になって、アローのことを忘れて家に帰ってしまったみたい。アローはユウくんが待つ家に帰るため、勇気を出して夜の町を歩き出します。すると、危なっかしいアローを見かねたネコたちが、一緒に家を探してくれることになり……。小学校低学年の子も読み切れる長さの、心あたたまる童話です。

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大和田佳世
ライター 大和田佳世

絵本・児童書のライター。出版社勤務を経て2009年よりフリーランスに。絵本・児童書情報サイト「絵本ナビ」や朝日新聞社が運営する本の情報サイト「好書好日(こうしょこうじつ)」などの他、雑誌「MOE」、出版社の各Webメディアで執筆。作家、翻訳家へのインタビュー多数。子どもは小中高の3人。

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