でも、結局は優先順位を決めることが大切なんですよね。そこで、私は仕事の量をセーブすることに決めたんです。そうはいっても仕事は大好きなので、自分で納得できるまでに、1年くらいかかりました。

 今は仕事でまわりの方々に助けていただくことも多いので、子育てが落ち着いたら、今度は私が「いつでも行きます!」という気持ちでいます。これで、仕事をセーブすることに申し訳なさを少し感じにくくなりました。

子どもたちが大きくなっても「ハグ」できる家族が憧れです

――子育てでは、どんなことを大切にされていますか?

 余すことなく「愛情を伝える」ことでしょうか。子どもたちをギューッと抱きしめて「大好き」「愛してるよ!」と一日に何度も伝えています。

 知人のご家庭は、成人した娘さんとお父さんがナチュラルにハグしていますし、息子さんとお母さんが仲よく肩を並べて歩いていたり。そんな姿を見ると「ああ、いいな」と思うんです。

 私たちは両親が昭和世代ですし、自分が大きくなってからは親と手をつなぐことはもちろん、ハグなんてありえませんでした。でも、そういうことが自然にできる家族でありたいな、そういう家族って素敵だなと憧れています。

――川田さんのインスタグラムを見ると、お子さんたちといろいろな体験をされています。

 子どもたちといられる時間ってとても貴重なので、土日はしっかり遊んでいます。遠出することもありますが、近所の公園の日も多いです。正直、体力的にきついと感じることはありますが(笑)。

――兄と妹、接し方で気をつけていることはありますか?

 3歳の息子は、生まれてすぐに助産師さんから「泣き声が穏やかですね」と言われましたが、確かに今もどちらかといえば穏やかかもしれません。1歳半の娘はかなり活発になってきて、兄と同じことをしようと頑張ってついていっています。たまに兄を泣かせてしまうこともありますね。

 同じように育てているのに、なぜこんなに違うんだろうとおもしろく感じますし、これからどんどん変わっていくのかなと楽しみでもあるんです。ですから、「この子はこういうタイプ」と今から決めつけないようにしていますね。

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