子育て家庭の多くが「子どもがゲームにハマって困っている」という悩みを抱えていますが、教育現場ではゲームが活用されはじめています。その最前線で活躍しているのが、小学生に爆発的人気のゲーム「マインクラフト」のプロマインクラフター・タツナミシュウイチさんです。「マイクラおじさん」の愛称で親しまれるタツナミさんに、マイクラの教育効果とその魅力について話を聞きました。
【写真】圧巻!マイクラ界のスーパーキッズ・浦添昴さんの作品はこちら(全9枚)マイクラの遊び方は「人それぞれ」 それが何よりの魅力
――マインクラフトとはどのようなゲームですか? なぜ子どもたちはこれほどマイクラに夢中になっているのでしょうか?
マインクラフトはスウェーデン生まれのゲームで、全世界の累計販売数は3億を突破し、「世界で一番プレイヤーが多いゲーム」です。でも、なぜマイクラがこれほど人気なのかを説明するのはなかなか難しいなと感じています。
ゲームにはいろんなタイプがありますよね。異世界を冒険して、宝物を探したり誰かを助けたりするゲームは「ロールプレイングゲーム」、街の運営や乗り物の運転など、実世界でも行われることをデジタル空間で仮想体験するゲームは「シミュレーションゲーム」です。このような分類でいうと、マイクラは「サンドボックスゲーム」の一つです。
――サンドボックスゲームとは、なんですか?
サンドボックスとは、砂場のこと。つまり、砂場のように好きに遊んでいいゲームなんです。山をつくってトンネルを掘ってもいいし、泥だんごづくりをしてもいい。もっと大規模で複雑な作品にチャレンジしてもいいし、その実況を動画にしてもいい。まるで砂場で遊ぶかのように自由に動き、創り、壊し、再設計するゲームで、遊び方は人それぞれ異なるんです。またオンラインで友達とつながって、一緒に建築や冒険を楽しめることも大きな魅力です。
ゲームというより「自分を発揮するプラットフォーム」
――マイクラの全国大会として、毎年「Minecraftカップ(マイクラカップ)」がおこなわれていますよね。これはどのようなイベントでしょうか?
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