子どもの夏の外遊びは、日焼けが気になるもの。子どもの日焼けをどこまで気にすればいいのか? 池袋西口ふくろう皮膚科クリニック院長の藤本智子さんに教えてもらいました。また、複数ある日焼け止めの種類について、日焼け止めの開発などを担当する資生堂の西春佳さんに聞きました。「AERA with Kids2024夏号」よりご紹介します。

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暑くなり始めの時季は日焼け後の炎症に注意

 藤本医師によると、特に肌の露出が多くなり始める時季が要注意なのだそう。

「皮膚が日焼けに慣れていない時季は、メラニンが生成されにくく、長時間強い日差しを浴びると、炎症を起こし、ヒリヒリして赤くなりやすくなります。皮膚が日差しに慣れてくると炎症を起こしにくくなっていきます」

 もし日焼けで炎症を起こしたら、保湿をしてケアすることが大事だそう。肌が乾燥していると、炎症が悪化しやすいためです。

 紫外線を浴び続けることによる将来的な影響については、シミやシワなどの肌老化があります。また、日本人は白色人種ほどの影響はありませんが、大量の紫外線は皮膚がんを発症するリスクの一つになります。こうしたことを考えると、日焼けはしないほうがいいですが、子どもは、どの程度気にするべきなのでしょうか。

「骨の健康に関わるビタミンDは、日光を浴びることで生成されます。つまりある程度の日光浴は必要なので、過度に気にすることはありません。ただし、屋外で長時間過ごす場合は、日焼け止めを塗ってケアしたほうがいいでしょう」

子ども日焼けQ&A

Q1 日焼け止めは毎日塗らないといけないの?

 屋外で過ごす時間が、学校の行き帰り程度の短時間であれば、日焼け止めは毎日塗る必要はありません。一方、屋外プールに入るために肌の露出が多くなる日やレジャーなどで長時間屋外にいる日は、しっかり日焼け止めを塗ってケアすることをおすすめします。

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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

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