――負けず嫌い精神はどうなったのですか?

 みんな成績がいいので、小学校時代の「優等生」が見事に打ち砕かれました。小学生時代だったら、そこで「私も負けないぞ」と奮起して勉強したのでしょうが、そうはいかなかったんです。

渋幕に入学したころ。「学校はとても楽しかったです! そして、ここから思春期で『目立ちたくない期』に突入し始めたのです」(皆藤さん)

私は、「中学受験に向いているタイプ」だったのだと思います

――中学受験が合っていたのでしょうか。

 あのノリノリの小学生時代に楽しんで中学受験をしておいてよかったとつくづく思います。高校受験だったら、もっと大変だったと思います……。

 私がストレスフリーで中学受験を駆け抜けることができたのは、両親が私が決めたことをほとんど否定せず、応援してくれたところも大きかったと思います。後ろから見守るようなほどよい距離感だったので、私も反抗心を抱くことがなかったのかもしれません。もちろん、これはあくまで私の場合です。

 成績は低空飛行気味でしたが、学校生活はとても充実していました。そして、中3の学校行事でニュージーランドでのホームステイを体験して、私は「英語」に出会いました。それが転機となり、また少しずつ気持ちが変化していくのですが、それはまた、お話ししますね。

後編〈早稲田大卒・皆藤愛子アナ 高2まで勉強への“熱意”失い模試も「E判定」それでも“絶対行ける”と自信を持てた理由とは?〉に続く

(取材・文/三宅智佳)

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三宅智佳
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