中学受験の成功のカギを握るのが、志望校選びです。わが子が6年間過ごす学校ですから、入学後や将来まで見据えて慎重に選びたいもの。志望校選びにはさまざまな視点がありますが、大学合格実績はひとつの指標になります。『カンペキ中学受験2025』(朝日新聞出版)から、首都圏の中高一貫校のランキングを紹介します。本稿では、10年間で合格者を伸ばした学校に注目します。※前稿<MARCHへの「合格率」が高い首都圏の中高一貫校は? 私立校に加え、公立一貫校も上位に>から続く

合格者数を伸ばしたのは渋谷教育学園渋谷

 表6は2013年と23年を比較し、難関国立大である東京大、京都大、東京工業大、一橋大の4大学の合格者数合計が伸びている学校のランキングだ。

 難関国立大の合格者数がもっとも増えたのは、渋谷教育学園渋谷の38人。2位が都立・武蔵の25人、3位が小石川中教、南(神奈川)、洗足学園の23人だった。

 渋谷教育学園渋谷は、東京大合格者が13年の12人から23年は40人となり28人増。京都大も6人増加した。洗足学園は東京大が4人から22人に増えた。3位の南は、10年前は合格者がゼロだったが、23年は東京大に12人、京都大に1人、東京工業大に3人、一橋大に7人が合格した。

 トップ25(同順位があるので実際は28校)のなかに、公立中高一貫校が11校ある。前述の武蔵・都立、小石川中教、南に次いで、11位に富士、14位に市立浦和と東葛飾が入る。また共学校が多く、28校のうち20校が共学校だ。

※表中の「国」は国立、「私」は私立、「公」は公立。2023年のデータ。合格者数は現役と浪人を合わせた人数。同じ合格率での順位の違いは、四捨五入前の小数第2位以下の数字の違いによる。データ協力/大学通信
※表中の「国」は国立、「私」は私立、「公」は公立。2023年のデータ。合格者数は現役と浪人を合わせた人数。同じ合格率での順位の違いは、四捨五入前の小数第2位以下の数字の違いによる。データ協力/大学通信

※前稿<MARCHへの「合格率」が高い首都圏の中高一貫校は? 私立校に加え、公立一貫校も上位に>から続く

(文/大学通信・大野香代子)

カンペキ中学受験 2025 (AERAムック)

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カンペキ中学受験 2025 (AERAムック)
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大野香代子
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