実際に部活の様子を見に行くこともポイント
――部活の仲間たちとは多くの時間を過ごすことになるので、実際にいろいろな部活を見てみることは重要ですね。
実際に部活の様子を見にいくと、思ってもいなかった厳しい側面も見えてくるはずなので、自分の目で確認する機会は多いほうがいいと思います。
僕自身、小学6年生の息子と私立中学の文化祭などに行く機会があれば、積極的に部活を見にいくようにしていて、彼が「この部活、面白そう」と言えば、気持ちを尊重し、否定しないよう心がけています。いろいろな部活を知れば知るほど、「あれもいいし、これもいい」と心が躍り、希望がコロコロ変わるのは理解できますし、本人が感じた「なんだか楽しそう」という気持ちを大事にしたいと思っています。もちろん、「部活には入らない」という選択肢があってもいいと思います。
――子どもの選択や、感じた気持ちを大切にしたいですね。
中学に入学してからも、子どもが選んだ部活に親が難色を示したり、「違う部活のほうがいいんじゃない?」などと誘導したりしてしまうと、子どもが心から楽しめないし、一定期間続けられない要因にもなってしまいます。部活は、子どもが中学に入学して初めて自らの意思で選ぶもの。「自分で選択する」ことがとても大切だと思いますし、保護者もそうした貴重な機会だと認識し、見守ってほしいと思っています。
(聞き手/古谷ゆう子)
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